赤ちゃんも日焼け止めを使った方が良い?

赤ちゃんにも日焼け止めが必要な理由は、紫外線の悪影響を大人よりも受けやすいためです。地表に届くは紫外線はUVAとUVBです。UVAは室内にいても窓ガラスを通過し人の肌に届き、曇っていても降り注ぐ量に変化がありません。UVBは真皮層にもダメージを及ぼすので、UVAより悪影響を与えると言われています。オゾン層によっていくらかは遮断されていますが、オゾン層の破壊が進んでいる近年では地表に降り注ぐ量も増えています。紫外線は肌の天然保湿因子や細胞間脂質などの働きを低下させるので、肌の潤いが奪われます。赤ちゃんの皮膚表面は天然保湿因子や水分量、皮脂量が大人よりも少ないので、紫外線によってさらに肌のバリア機能が低下してしまいます。肌の働きが正常でないとアトピー肌になることもあります。さらに紫外線はDNAにもダメージを与えるので危険です。DNAは少し傷ついたくらいならな自力で修復できますが、大量の紫外線を浴びると正しく修復することができなくなります。修復の中で突然変異が起きると、皮膚がんを発症します。WHOは子供の頃に浴びた紫外線が、皮膚がんや白内障のリスクを高くすると報告しています。日焼けでシミが増えるといった美容面よりも深刻な問題なので、健康を維持するために日焼け止めを重視しなければなりません。ただし完全に紫外線を浴びさせないのも問題があります。紫外線を浴びることはビタミンDを生成する効果があるためです。ビタミンDは骨の健康を維持するビタミンです。ビタミンDが不足すると骨の硬さが足りずに手足の関節が変形したり、身長が伸びにくくなったりします。これは「くる病」と呼ばれており、一般的に栄養不足に陥りやすい発展途上国の子供に見られる病気です。しかし近年は紫外線の悪影響を避けるために、日焼け止めを徹底するのでビタミンDが生成されません。2000年頃から日本でも患者は増えています。紫外線を全く浴びないと他の病気になってしまうので、適度に浴びさせることも大切です。10時~14時は紫外線量が多くなるので、外出する時はこの時間帯を避けます。紫外線が多くなる前の早朝に散歩に出かければ、赤ちゃんに早寝早起きの習慣も付けることができます。ビタミンDは食事でも摂取させられますが、脂溶性ビタミンなので過剰摂取すると体に蓄積されます。太陽の光は過剰なビタミンDを分解する働きもあり、ビタミンDの生成は食事と日光浴を組み合わせると良いです。